週末はまちなかで子育てをまなぶ 第1回目


■日時:2017年7月1日(土)10:00~12:00

■講師:NPO法人子育てネットワークえひめ 山本由美子さん

■テーマ:育児サポートに必要な知識とスキル、母親の一日

 

前年度ご好評いただきました「週末はまちなかで子育てをまなぶ」を、今年度も開催します!地域全体で子育てを考え、共に子育てできる社会を創るというテーマのもと、第1回目の7月1日(土)は、12名の方にお集まりいただきました。子育て中の方はもちろん、夫婦での参加、子どもと触れ合うことの少ない大学生、プレママの参加もありました。

 

第1回目の講師は、NPO法人子育てネットワークえひめ 代表の山本由美子さん。NPO法人子育てネットワークえひめでは、子育て支援事業、子育て情報発信、子育て相談や子育て講座などを運営されています。山本さんは、結婚を期に松山に転居、親も知人もいない中の子育てを経験されました。子育てサークルで知り合った仲間と一緒に、2000年に当団体を設立され、子育てをする多くのママを応援されています。

 

長年、子育て支援の現場で活躍されている山本さんにお話を聞きたい、子育てのノウハウを聞きたいと、参加者たちは話に耳を傾けました。

 

まずは、参加者2人1組で自己紹介ならぬ、「他己紹介」。「大人との新たな出会いがあるのは久しぶり!」と、皆さんの声は弾みます。

 

まず山本さんから伝えられたのは、赤ちゃんのお世話について。赤ちゃんのお世話のアレコレは、自分の親やママ友、インターネットの知識でどうにかこなしてきた方も多いかもしれません。知っているようでなんとなくしか知らないノウハウを、専門家から直接聞く。赤ちゃんの抱っこの仕方や粉ミルクの利用方法、粉ミルクを利用したおやつ(キャラメル)の作り方やなど、参加者からは「なるほど!」の声や、質問も多く出ていました。「抱っこの仕方は気になっていた。勉強になった」「なんとなくこれでいいのかなと思っていたけれど、改めて聞くことができ安心した」などの声もありました。

 

また、「子育ての悩みや子育てを楽しめるアイデア共有」のグループワークでは、様々な意見(※下を参照)が出て、「大変だったけどこうやって乗り越えた」という先輩ママからのアドバイスも飛び交いました。

・生活リズムを崩さないためには

・夜中に(子どもが)起きるので、昼間の時間の使い方に工夫が必要

・毎日のご飯、何を食べさせたら良いのか…

・寝る時間が遅いのは問題ない?

・上の子と下の子の休日の過ごし方の違い

・子どもの虫歯

・夜泣きが大変だった

 

グループワークでは、聞けばすぐ隣に頼もしい経験者や専門家がいて、話が尽きることはありません!しかし中には、「初めて経験する赤ちゃんとの生活は、不安と戸惑いでいっぱいで、出産後1年は子育てを楽しむ余裕がなかった」と過去を振り返り、涙される方もいらっしゃいました。多少なりとも気持ちがわかると、多くの方が大きくうなずいていたのが印象的でした。

 

最後、感想の共有タイムでは、さまざまな意見を発表していただきました。

・深い話ができたので、心強く、パワーになった。子育て中の自分だからこそできることを見つけ、楽しみながら子育てをしていきたい。

・子育ては「大変、怖い」という思いから、「なんとかなるさ」と心が少し軽くなった。

・自分が子育てで助けられた分、恩返ししたい。子育てをサポートする側になりたい。

・他の方の話を聞くだけで気持ちが楽になった。様々な見方に触れることができた。

・(先輩ママより)子育ては大半が、怒ったり、イライラしたり、不安になったりする。でもそれ以上に「幸せ」は大きく、子育てできる環境にいることは改めて幸せだと思えた。

・(プレママより)今までの生活では出会うこともなかったであろう、色んな人や考え方に出会うことができた。

・(保育士さんの参加もあり)仕事にも大変、役にたった。子育てへの理解が深まった。

・(大学生より)ママのまわりでどれだけ支えられる人がいるかが重要であると思った。小さい子どもがたくさんいる状況で、話を聞くのが新鮮だった。しかし、これが毎日となると、ママは大変だと思った。

 

今回の講座は、赤ちゃんと一緒に参加されるママの参加が多かったのですが、ママたちが自分の子どもに持つ愛情のまなざしを、他の子どもにも同じように向けることも、「地域で共に子育てをする」ことに繋がると想っています。子育てに携わる私たちも、他の子育て世代を支える視線を持ち、子育てのノウハウを生かして、地域全体で子育てをしていける社会を創っていければ、と願っています。

 

※NO.1子ども教室(託児)の様子はこちら